子供の頃に「刑事コロンボ」の大ヒットに伴う外国テレビ番組何度目かの
ブームがあって、声をあてている人の名前をそれで覚えたものだった。
TVガイドから海外番組のガイドブックなんてものが出て、過去の名作の
名前をそれで知ったり海外のペンフレンドの作り方なんてのも教わった。
そこにフィックス化している声優の一覧みたいなものもあった。

ところがコロンボに出てくる犯人役の声優って、いわばゲストの扱いだった
せいか、割と豪華な俳優が多い。のっけから若山弦蔵、瑳川哲朗、山東昭子、
西沢利明、野沢那智、高橋昌也、岸田今日子、滝田裕介、中谷一郎、鈴木瑞穂、
北村和夫、日下武史、佐野浅夫、山田吾一、鳳八千代、山城新伍、平田昭彦、
そして家弓家正。

子供の頃はむしろ声優として認識した人たちの顔をあとで見知った、なんてことも
あったなあ。西沢利明なんて後で顔を見て、ああ確かにロバート・ボーンで
悪くないな、なんて感じたものだった。

小池朝雄や森山周一郎の声は、じつはフォークやサバラスの地声とは似ても似つかぬ
「日本独自の勝手なイメージ」なんだけど、もうそれ以外の声は認められないくらい
キャラクターにマッチして、というか日本の視聴者にキャラクターを刷り込んで
しまってくれた。

今の子供たちなんかもそういう道を踏んでくる部分もあると思うよ。正直、小学生
高学年くらいでも、舞台俳優の名前なんて全然知らないと思うよ。長嶋一茂だって
名にやってる人かどころか名前も知らない奴は今は普通にいると思うし。