もちろん意図的にドラマを拒否する、というのも演出上の選択としてアリだ。
ヨーロッパ製の雰囲気映画とか、アンチ・クライマックス、アンチ・ドラマの洒落た作品は多々ある。
ディズニーの「ファンタジア」みたいに、純粋に音楽とアニメーションのシンクロを楽しむべき作品もある。

でも、ポニョはそんなおしゃれ映画とかじゃねんだろ?夏休み子供映画だろ?娯楽だろ?

さらに、ドラマを拒否したって娯楽になる場合もある。
「トトロ」の前半部分とかそうだ。新しい家への引越しの場面だけで何もドラマは無いけど、十分楽しかった。
人物にリアリティがあって、姉妹の反応を追ってるだけで引き込まれるからだ。
ドラマ抜きで娯楽を成立させるなんて芸術だ。駿はホントに天才だと思ったさ。
(しかも、後半メイが失踪してからはドラマでもしっかり魅せてくれた。奇蹟の作品だよあれは)

ポニョにはドラマも無い。かといって人物にリアリティもないから娯楽も成立してない。
何にも無い。ただひたすら気持ち悪い。あと、おっさんと幼女がデュエットしてるのも気持ち悪い。