iPod HDD Player♪ 108曲目♪
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0714名無しさん@お腹いっぱい。
2007/04/19(木) 12:04:46ID:qurylRlI窓際のベッドに寝ているルパンを銭形は見つめる。銭形とルパン。既に年齢は55と52。
緑や赤のジャケットではなく、薄水色の病院服を着ている。
全身にチューブが繋がれ、心音を告げる電子音が、一定のリズムで鳴っている。
沈黙。銭形は一度、大きく息をする。いったい、俺は、この30年間何をしてきたのか…
この会見をずっと夢見てきたのに…答えは何も得られない
「とっつぁん、久しぶりだなぁ」いつの間にか目を覚ましたルパンが掠れた声を出す。
「ルパン、なんでこんなとこにいるんだ?」銭形は質問した。
「知らねえよ。気がついたらこんな身体になっちまってたんだ」ルパンは答えた
「俺が30年も・・ずっと追い続けてたのに」銭形の目には涙が浮かんでいた
「一つ、お願いを聞いてくれねえか」ルパンは今にも眠りそうな声を出す
「お前の頼みなんて…」言いかけて、銭形は嗚咽で続きが言えなかった
「まあそういわずに頼むよ、とっつぁん。」
ルパンは少し逡巡してから、言う。「俺を、殺してくれねえか」
銭形は自分が予期していた通りの答えがきたので、きつく目を閉じた。
「どうせほっといたってもうすぐ死んじまうんだ、頼むよ」
銭形は懐のピストルに触り、考える。これは自分が望んだ結果なのだろうか…
「頼むよ…」再度、ルパンは言う。
銭形の頬には涙が伝う。「ルパン、本当にいいのか」
「その必要はねえよ」ルパンはすぐに答えた。
「頼む」
銭形はルパンの頭を狙って引き金を引いた。部屋の空気が動く。
轟音。静まって、心電図が異常を告げる音。
銭形は立ち上がって部屋の窓から外を見た。外はまぶしい。
「待ってろよルパン。すぐに捕まえにいってやるぞ」
銭形はつぶやいて、ピストルに弾が残っているかを確認して、言った。
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