昭和天皇が1988(昭和63)年、靖国神社のA級戦犯(東京裁判)合祀(ごうし)に強い不快感を示し、
「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と、当時の宮内庁長官、富田朝彦氏(故人)に語っていた。

ジェラルド・カーティス米コロンビア大学教授(政治学)は、「昭和天皇が、靖国神社のA級戦犯の合祀に強い不快感
を示していたことが明らかになったことの意味は大きい。靖国神社参拝問題が、外国にいわれて問題になったのではなく、
もともと日本国内の政治問題であることが明らかになった。A級戦犯を合祀することは戦争を肯定する象徴的な意味がある。
外国から見てもおかしいし、日本の天皇から見てもおかしいということだ。
天皇陛下も参拝しない靖国に総理大臣が行くべきだというのは矛盾している」と語った(06年07月20日付『朝日新聞』)。