トップページ⇒wildplus
9コメント7KB

【文学】村上春樹「1Q84 Book3」…「ボーイ・ミーツ・ガール」というピュアな原点へ、あまりにも深くて重い問いからの華麗なる「退却戦」

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001諸君(もろきみ)φ ★2010/04/27(火) 01:43:29ID:???
 ◇ピュアな原点への華麗な退却戦

 青豆は生きていた! 拳銃は発射されなかった。夜空に月が二つかかる「1Q84」年の世界という、幻想的なパラレル・ワールドの
中に投げ込まれたヒロイン青豆と、ヒーロー天吾の物語は、まだこれからも続いていくのだ。この二人は出会うことができるのだろうか?
Book3を開いた読者は、まずこんな風に思うだろう。

 昨年五月に発売されたとたん、記録的な大ベストセラーになったBook1、Book2からほぼ一年。今回出版されたのはその待望の
続編で、六百ページもあるずしりと分厚い大冊だ。出版社がその内容を発売前には一切予告せずに極秘にし、四月十六日の真夜中
に全国同時リリースという異例の販売戦略をとったこともあって、読者の期待はいやおうなしに高まった。

 さて、この続編は実際にその期待に応えるものになっているだろうか。Book1、Book2は「青豆」という奇妙な苗字(みょうじ)を持つ
美しき連続殺人者と、作家志望の予備校数学講師、天吾が物語の二つの軸となっていたが、このBook3では、そこに牛河という
怪しげな男が加わって視点が三つに増え、語りが立体的になった。前編では、天吾はカルト教団から逃げ出してきた美少女の語った
ことをもとに『空気さなぎ』という幻想的な小説を書き、青豆は教祖を殺害した。続編では、牛河という弁護士崩れの異様に醜い男が
教団に雇われて、青豆の行方を追ううちに、天吾に接近する……。

 スリリングな探偵小説のような展開だが、物語は少々停滞気味になる。牛河が解き明かすのは、Book2までの読者がおおよそ既に
知っていること以上ではないし、彼の仕事の中心はアパートの一室に身を潜め、出入りする人々を観察することだからだ。一方、青豆も
同様にマンションの一室に閉じこもって身を隠す。天吾は昏睡(こんすい)状態に陥った父を見舞うため、療養所のある海辺の小さな町
に滞在を続ける。全体に閉塞感(へいそくかん)の強いこういった展開の中では、前編のいたるところに仕掛けられた謎や重い倫理的問題
がすっきり解決されるとは言いがたい。リトル・ピープルとはいったい何者なのか? 女性に理不尽な暴力をふるった男は、殺されても
いいのか? 人はなぜカルトに走るのか? 親に抑圧された子供に救いはあるのか? そもそも「1Q84」という世界は何なのか? 
その上、Book3ではさらに、セックス抜きの懐胎や、不思議なNHK受信料集金人といった新たな謎が付け加わる。

 私は、ここで村上春樹は一種の華麗な退却戦を戦ったのだと思う。Book2までに彼が足を踏み入れた物語の地平には、あまりにも
深くて重い問いが夥(おびただ)しい地雷のように撒(ま)き散らされていたからだ。自分で自分に課した問題が大きすぎたとも言えるだろう。
しかし、この「退却」は決して否定的なものではない。作家は結局、彼のピュアな原点に立ち帰った。それは「ボーイ・ミーツ・ガール」−−
つまり青豆と天吾の感動的すぎるほどの愛の物語である。「少年と少女は手を取りあって森を抜けていく」のであり、恋人たちの二十年
ぶりの出会いは「本当のことにしては素晴らしすぎるような気がする」。

 大作の結末としては安易すぎるだろうか? さらにBook4が書かれるべきだろうか? 私はそう思わない。これは、神なき時代の軽さを
宿命として生きなければならない人々の物語なのだ。村上春樹はドストエフスキーではない。Book3はひとまず終わった。しかし、物語は
鳴りやまない。言葉の音楽は読者の心の中に響き続ける。

ソース(毎日新聞、沼野充義氏・評) http://mainichi.jp/enta/book/news/20100425ddm015070006000c.html
http://mainichi.jp/enta/book/news/images/20100426dd0phj000012000p_size5.jpg
0002諸君(もろきみ)φ ★2010/04/27(火) 01:51:59ID:???
これって「Book1」が4月〜6月、「Book2」が7月〜9月、そして「Book3」が10月〜12月として出版されているのですが…

俺は「Book4」が出るんじゃないのかな、と思う。
しかし、それは「Book3」の続きではなく、「Book1」の前のエピソードとして、1〜3月が出るんじゃないのかなぁ、と。
そんな予感がします。
0003名前をあたえないでください2010/04/27(火) 01:54:59ID:qFV9QYS4
>不思議なNHK受信料集金人
今まで興味なかったが、こんなコアな設定があるとはw
0004諸君(もろきみ)φ ★2010/04/27(火) 02:03:18ID:???
>>3
あぁ、それも精神的にじわじわいたぶるような、そんなNHK集金人だw

村上春樹は何かNHK集金人に嫌な思いでもしたことあんのか?ってぐらいにw
0005名前をあたえないでください2010/04/27(火) 02:53:58ID:V2+cc0mT
オレにとっての村上春樹は「羊をめぐる冒険」までだな
「ノルウェイの森」でバカバカしくなり
「ダンスダンスダンス」で完全に見限った
後悔はしていない
オウム事件のサリン被害者を追跡インタビューした「アンダーグラウンド」は
別格に偉大な仕事だと認める

オレみたいなやつは、多いはずだ
0006名前をあたえないでください2010/04/27(火) 05:43:46ID:4YE3Wfoh
村上春樹のおかげで勃起力が回復しました。バイアグラから開放されそうです。
0007名前をあたえないでください2010/04/27(火) 08:42:59ID:AA4umdUk
で、なにが面白いのこの本
0008名前をあたえないでください2010/04/27(火) 13:46:30ID:zYM9TbJ2
>>1の要約
「突飛な展開の割には、実にありがちなところに落ち着きましたな」


なんせ、"不滅の金字塔"が山のように立ち並ぶ出版業界ですゆえw
0009名前をあたえないでください2010/04/27(火) 14:04:41ID:o8yKZ9A6
しょうもねー
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています