ラビ・バトラは、何度も何度も繰り返し恐慌を予言してます。

知らない人のために説明。
 ラビ・バトラは、アメリカ経済が30年ごとに恐慌になっているという
発見から、30年周期説を唱えておりました。1929年の大恐慌から
考えて、1959年恐慌になる筈だったのに、なっていない、だから、
その30年後、1989年から90年、株式の大暴落から大恐慌になる、
という予言をしていたのでした。
 なんで30年周期があてはまらない場合に、そのさらに30年後になる
のかは全く論理不明なんですけれども。

 ところが、それを言い出したのが85年頃で、運良く(?)87年、
ブラックマンデーでダウの下げが大恐慌の時を上回ったので、アメリカの
メディアで大きく紹介されたのです。ブラックマンデーを予期した男、と。
そして散々、大恐慌になる大恐慌になると繰り返し発言し続けました。
 恐慌の始まりは、90年の第1四半期からで、日本の株価が高すぎるので
日本の株式暴落から世界恐慌になる、と予言してました。

 で、日本のバブル崩壊は確かに90年からですので、予言の前半は当った
わけですね。しかし、世界恐慌にはならないので、アメリカでは相手にされ
なくなっていました。

 すると今度は、いきなり保護貿易論者に転向してしまいました。恐慌を予想
していた頃には「自由貿易体制を堅持しなくてはいけない」、と書いていたのに
突如として、『貿易は国を滅ぼす』などという本を書いて、アメリカ経済の衰退は
自由貿易によるものだなどと書くわけです。90年代のアメリカ経済の好調を
どう説明するのか、是非聞いてみたいところですが。

 そして今度は、日本のバブル崩壊を言い当てた男として、浅井隆のような連中から
紹介されます。再度、アメリカの株高はバブルで、95年中に100%暴落し、
アメリカ発の大恐慌になる、と予言をぶちかましたのです。もちろん、その後、
浅井隆すらも、著書でラビ・バトラを大きく扱ったりはしていません。

 最近は、サーカーという人物を祭り上げて予言の根拠としていて、
単純な「30年または60年」周期説は捨てていたようだったのですが…