量子ドット・ディスプレイは、有機ELなどの競合技術と似た技術で製造できる一方で、
色純度が高い発光と低い製造コストが得られるとして期待を集めている。
「当社が開発した印刷法を使えば、ディスプレイの製造に不可欠な、大面積に対する
高い均一性(ユニフォーミティ)を実現できる」とQD Vision社のCTO(最高技術責任者)
であり共同設立者でもあるSeth Coe-Sullivan氏は付け加えた。

 QD Vision社は、米Highland Capital Partners社と米North Bridge Venture Partners社
から出資を受けて、2004年にCoe-Sullivan氏と、ビジネス開発ディレクタのGreg Moeller氏、
化学部門ディレクタのJonathan Steckel氏によって設立された。MITで開発された
量子ドット材料と製造プロセスなどを商用化することが目的だ。「今回、QD Vision社が
開発したデバイスの性能は、以前にMITで開発した高効率量子ドットLEDに比べて
飛躍的に向上している」とMITのVladimir Bulovic氏は語る。同氏は、今回の技術の
基礎となる研究に取り組んだ技術者で、QD Visson社のサイエンス・アドバイザリ・ボードも
務めている。

 なおCoe-Sullivan氏によると、2006年10月開催される国際学会「Quantum dots 2006」で
開発した技術を解説する予定で、さらに2007年5月の国際会議「Society for Information
Displays(SID)」では技術で展示を行う計画である。(Nicolas Mokhoff:EE Times)