Dir en greyの京は、交通事故に遭い生死の境をさまようが、奇跡的に助かる。
しかし、バンドに復帰した京は、故意に嫌われる様な言動をとり、自分の周囲か
ら人を遠ざけようとする。メンバー達は彼を心配するが、京には彼らから差し伸べ
られる救いの手にすがれない訳があった。 交通事故の後遺症で、街の建物は
豚の臓物をぶちまけて塗りたくった様に、人間はおぞましい肉塊に見え、話す言
葉は呻き声や金切り声に聞こえ、触れた感触ですら尋常ではないからだった。

自分以外は全てが異常で狂いそうになる世界の中で、京の前に朔-saku-という謎の
少女が現れる。朔-saku-だけはなぜか普通の人間に見え、粘液にまみれた肉塊姿の
友人たちと違い、触れたときに温かみを感じる事もできた。

しかし、それはおっぱいを吸っていたら顔が薫だったという狂気の世界への扉にしか過ぎなかった。