ムックの「嘘で歪む心臓」を解釈してみました。
"彼"は心臓病にかかり、もう長くない。"私"は何よりも死を恐れてる。


雨は上がる気配もなく降り続いている。 部屋の明かり消して床にはいつくばって、
不幸な人のこと考えて自分慰めて、また一つ逃げ道増やしている。
>雨はまるで私の涙のよう。いつまでもやむ事はない。
  できそこないの私を照らす、電気の明かりでさえ今は嫌なの。
 今は闇のままでいたい。
  重力だけは、唯一私を求めてくれる大切な存在。貴方がいないと壊れてしまいそう。
  でも私よりもっと不幸な人は必ず存在する。その事実だけが今の私の心の支え。

まっさらな紙に落ちた、一滴の黒いそれは 滲み出し広がって何も見えなくした。
>人生なんて紙と同じようなもの。
 たかが一滴零れただけで何処までも広がってゆくなんて哀れ。
 白い紙に書かれた彼の人生の記録は、その一滴によって
  全部真っ黒に塗りつぶされて、やがて消えてゆく。
  赤いインクで書いていたらもっと違う結果だったのかもしれない。

キチガって暴れ始めた彼の心臓。 妄想は膨らむばかりどうにもなりやしない。
彼女は何も知らないで愛想を振りまいてる。 私は、あなたが、わかんない。
>彼の人生の紙はあと少しで真っ黒に塗り変わる。
  私は死ぬのが怖い。苦しむのが怖い。
  それなのに私の前には、苦しみと死への恐怖に耐え続ける彼がいる。
  別に私が死ぬ訳でもないのに、怖くて不安でたまらない。
  そんな彼の所に、餌をねだりに猫が甘えた声で近寄る。
  あなたの性格が、今はとっても羨ましい。
  (恐らく"死ぬのを待つだけの仔猫"の姿に彼を重ね、哀れに思い拾ってきた)