>>40 門限PM6:00/ラジオ体操

強く後悔するよ。
今は亡き母に一言も「ありがと」を言えなかった…そんな僕の不器用さを。

「ほら、早く起きなさい。遅刻するわよ。忘れ物はない?」
「こら、赤信号でしょ?止まりなさい。車に気をつけて。」

過保護なあなたでした。僕はその手を振り払いたくて。
家を飛び出そうとしたけれど、あなたは、いつものように…

「六時にはおうちに帰りなさい。暗くなって迷子になってしまわぬうちに。
今晩のおかずはあなたの大好きなカレーだから、食べてね。冷めないうちに!」

ふと気付けばあなたの背中はとても小さくなってしまい
あぁ、僕を叱る声もこんなに細くて弱くて…

横たわるあなたに僕は何もしてやれなくて
残りわずかな会える時間もすぐに終わってしまうけれど

「六時にはおうちに帰りなさい。暗くなって迷子になってしまわぬうちに。
母さんもきっとすぐに帰れるから、元気になるのを気長に待っててね!」

どれくらいの季節が過ぎたのでしょう?僕もこんなにすっかり頭禿げました。
今では二人の子供を抱えてます。小さい頃の僕によく似てますか?