続き

夕陽を背にして僕たちは歩く。
真っ直ぐ伸びた二つの影法師。
僕の方が少し長いからって、
すねた振りして早歩きする君。
鉄橋の下は電車やのリズム。
轟音のどさくさに紛れて僕は叫んだ。
ちょっと驚いた君の照れた笑顔は、
返事の代わりに僕の手をギュって握ってくれた。

願い事が叶ったままで、
僕達は進めないんだ。

「じゃあ、又、明日ね。」

独り言も白く踊る夕暮れ時。
サイレンが今日の日の終わりをそっと唄いだした────。