おれはROCKSTAR
世間から成らず物と呼ばれ
ファンからはヒーローと呼ばれる。

毎日お前らに夢を見せるのが仕事さ。

髪を腰までのばして、ギターを担いで、擦りきれたジーンズを引きずって、長い足を見せつけて、ドカドカライブハウスを暴れるんだ。
女は皆、俺に夢中さ。

タバコは大好きだけど、酒は飲めないんだ。次の日潰れてライブが出来なかったら嫌だしね。

憧れのスターはデビットボウイの曲に出てくるジギー。いつかファンに殺されれば本望さ。

そんな俺でもよ…
あの女だけは、俺の音楽にしか興味ないんだよ。

どんだけ俺がカッコつけても、見向きもしねぇ。

アーティストとしては嬉しいんだけど、なんか悔しいんだよ。

俺にしか興味ない女なんか此処には沢山いるのに、なんであの女は俺に興味ないんだよ。

この間誘ったら、『君自信には興味ないかな。』ってニッコリされちゃったよ。

可愛かった。

でもよぉ、毎日見に来てるんだよ。CDも全部買ってくれるんだよ。

なんなんだろうな。
こんな完璧で欲しいものは絶対手に入る筈の俺なのになぁ…