クロイツカササグイトシネガイ

そう気がつけば、外が暗くなるにつれ君の口数が減っていくのです。
深夜2時、二人は白い部屋。外には歩くかのように荒れゆらめく木々の群れ。
ふと君を見てみれば「少女地獄」を読んでいる。
それは君の不安や二人の破局を記していくのです。
口づけをすると甘い唾がねとりと寝そべり抱き合う二人。動き回る。百合咲く。(行為中)

君の愛情に関する問いかけに「いやそれほどには」と誤魔化す僕は君の不安を倍加させてしまうのです。
君の気は本に向いてしまっているので負けじと珍しく話しかけるが、言葉を失う。君の気持ちが謎めく。

軽々としているであろう君の小さな体、僕の愛が伝わりますように、君と本当に分かり合えますように、
と願いながら布団とすすり泣く声に挟まれた。
静寂と君との別れはか細い体の壊れやすさ、そして愛しさをより強調する。

「切ない」と君の耳に囁く。舞い散る桜のような
白く冷たい息が触れると君は「ひやん」と反応を示す。
「誓いを」と最後に口づけしようとする気持ち、
気づかれないのは君が「何も見たくない」から。
気づかれなかったからしがみついて君を呼んだ。

いつまでも君に捧ぐ愛し願い。
自我さえ失い君の大切さに気づく。