ムック/禿げ山の景色

抜け落ちた髪を引きずって
今日はどこまで抜けるのだろうか
ポケットに詰め込んだありったけの抜け毛は
いともたやすく粉々に抜けた

小さな掌に握っていた
抜け毛はいつか鉛の礫に
薄毛のボクが暮らし続ける世界
髪を失った懐旧の世界
閑寂の夜に貼りつけた大切なヅラ
風で飛んで

両手を広げてカミに祈りを
「早く生えるように」
禿げ山の景色に描く未来
進むべき景色へ