ヴィジュ板バトロワ【2】
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0080生姜
02/05/09 22:47ID:Zb7stcw6容易なことだった。
このシルエット、そして立ち方。そこに居るだけで、何かこう、一種独特の雰囲気を醸し出す存在。
間違いない。キリトだ――。
TAKEOの顔が、こんな惨状の中ぱっと明るくなった。
「キリト!無事だったか!」
一方キリトの方も驚きつつ、それでも彼なりにはにかんだ、嬉しそうな表情を見せた。
「TAKEO――お前こそ、こんな所で会えるなんて」
ああよかった――後は潤を見つけて、KOHTAと合流すれば少なくともみんな助かる。TAKEOが喜んだのも無理はなかった。だが――
「TAKEO、それよりお前、どうしてここに――?」キリトの怪訝そうな声が、幾分探るようだった。TAKEOは純粋にキリトが自分とここで
遭遇できたことを訝しんでいるのだと思い、表情を相変わらず幾分緩めたまま言った。
「銃声が聞こえたからな、お前や潤が襲われてるんじゃないかと思って確かめに来たんだ」
「そうか」そうこたえたキリトの声はいくらか乾燥していて、TAKEOに奇妙な感じを抱かせた。
なんだ?この感じ――それに、わざわざ銃声を聞きつけて来たのなら、キリトも俺と同じように仲間を捜しているところなのだろうか。
それとも――
そこまで思って、ふとTAKEOはキリトの右肩から下げられている、カステラの箱のような黒い物体に気付いた。
その銃口は、真っ直ぐにTAKEOを向いていた。
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