『春の白さに僕、負けた。』

春の日、春の白さに僕、負けた。
晴れた日、空の高さが僕、責めた。

春一番、雪も溶けた。新芽も出た。ほら、蕗の薹。
皆、気分が昇るのなら、僕が独り落ちたのと一緒。

下ろし立ての、新しい服。外套脱いだ。前を見てる。
皆、気分が暖かいのなら、僕が独り余計に寒くなる。

「置いてけ堀、裏の裏は表じゃない。」

春の日、春の白さに僕、負けた。
晴れた日、空の高さが僕、責めた。