俺が某都内大学に受験しに行って、お昼時での出来事。
俺はなぜか俺の斜め前に座っていた制服の男に妙に引かれてた。
寝癖が立ってて、靴もけっこうボロボロの運動靴。かばんも
アディダスのやつで、色落ちも激しかった。そしてそいつがかばんから
ふきんで包まれた弁当箱を取り出し、かたむすびで結ばれた紐をほどき、
アルミの四角形の弁当箱が現れた。結構古いやつで、
なんだこいつ 古びてるものもってるなぁー って俺は思った。
んで俺はウイダーインゼリーをしぼりながら横目でそいつの弁当箱を眺めてた。
んでそいつが弁当箱を開けたら、三分の二に分けられた白米の上に
のりで 合格 の文字。プチトマト数個、から揚げなど。そいつは、
一瞬周りをみて手で弁当を覆い隠し、恥ずかしそうな顔で なにやってんだよ おかん。
みたいな顔をしていた。俺はなんていい母親なんだろうなー って思って感動した。
そいつの参考書類はボロボロで、ノートにもびっしり書き込みがあった。それを
一生懸命見てるそいつに俺はなんか、受験には色々なドラマがあるんだなということを
知らされた。あいつだけは合格してもらいたいな。