ヴィジュ板バトロワの感想や要望
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0626Nana
02/04/24 23:43ID:60fBhow2耳打ちしていった場所――――彼は小声だが確かに“南の端で”と言った――――へ向かっていた。
――――竜太朗はSWEET HEART事務所の中でも中堅的存在であるPlastic treeのヴォーカルで、キリトとは同じグループのバンド、
しかも同じパートだということでまあまあ、仲良くさせて貰っていた(…と思う)。彼はバンドマンとして満足な売り上げを
残してはいなかったが、その癖のあるキャラクターで「不思議な世界の持ち主」といわれることで事務所、言ってみれば
このヴィジュアル系バンド界に於ける自分の居場所を確実に築こうとしていた。
そんなところでキリトが現れた。彼の率いるバンドPIERROTはあっという間にインディーズ界においてトップクラスの人気を獲得し、
メジャーデビューするや次々と目新しい事や新しい記録をうち立ててみせた。竜太朗はとりわけPIERROTの「リーダー」であり、
同じヴォーカルであるキリトに会いその次元の違いを痛感した。そしてキリトと良き友人である道を選んだ。彼はたまにいる、
明らかにPIERROTを敵視してみせることで自分たちの個性を打ち出そうとする愚かしい手法を取るバンドとは違い、
キリトと仲良くした(つもりだ)し、キリトもまた、あの人見知りする彼には珍しく竜太朗と親しく付き合っていた。
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