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2006.10.24(火) 引き籠もり
[本読む]
スモールコンパイラの制作で学ぶプログラムのしくみ/著:石田綾,監修:中田育男/2004

 これはすごい本です。コンパイラをリンゴ農園に喩えています。
ちょっと喩えて説明するくらいなら普通ですが、コンパイラがある程度完成するまで、
200ページ近くにわたって喩え続けます。もはやパラノイア。
こんなに恐ろしい本だとは思いませんでした。
プロ・グラマーさん、コン・パイラくん、剣士アセン・ブラといった登場人物達も
シュールな世界観をより味わい深いものとしています。この本は中田教授曰く
「文系のセンスで書かれたコンパイラの本」らしいので、つまり上記のキャラクター達は
「文系のセンス」だということになります。そんな馬鹿な…! 文系を馬鹿にしすぎでは。

 世の中にはこのような「文系のセンス」がわかりやすいという人もどこかに
居るのかもしれないけれど、自分にとってはわかりにくいだけでした。
そもそもコンパイラはわかりやすい比喩で最後まで説明できるほど簡単なもの
ではないでしょうし、このような比喩がわかりやすいと感じる層
(例えば『Cの絵本』とか読んだりするような…?)はそもそもこの本を
手に取らないでしょう。書名はまったく「文系のセンス」ではないし。

 最後の章ではiアプリ版コンパイラを携帯電話で動かしているのですが、
プログラムに絵文字を使ってprintを「晴れ」の絵文字に割り当てて、
かわいらしくなって良かった良かった、という相変わらずの「文系のセンス」…?
でもprintと「晴れ」の間にどんな関係があるのでしょう。
他の命令も全く関係のない絵文字に割り当てています。関係があれば良い、
というわけではないけれど、面白くないなあ。

 そんな「文系のセンス」に負けずに読んだものの、残念ながら
コンパイラに対する興味は増しませんでした。自分は無味乾燥な本が
好きなわけではないけれど(だからこそ読んだわけで)、これは厳しいなあ。