「何様?」という言い方はあるが、「何様気取り?」という言い方は無い。
相手を刺激するより先に、自分が自分の打つ文字で興奮してしまうと、しばしばこういう物を書いてしまう。
興奮し過ぎて「刺激的な単語を多く盛り込むほど表現が鋭くなるはずだ」という視野狭窄に陥り、
繋げてはいけない単語を繋げて、文章が破綻してしまうというパターンだ。

似たような例に「偽善者気取るなよ」がある。
発言者は「お前は善人を気取っているがそれは善ではない」と指摘したいわけだが、意味が違ってしまっている。
これではまるで、はじめから狙い打ちで偽善を気取ろうとしているかのようだ。
これもまた、端的に表現しようと試みる過程で、うっかり「偽善者」「気取る」という二つの単語を
「己の感じる刺激」に釣られて残し、繋げてしまった結果、文章としてわけのわからないことに
なってしまった、というケースである。

興奮すると大抵の人間はレベルが下がるものである。
そして残酷なことに、元々レベルの低い人間ほど、この種のレベル低下は著しいのだ。