オブジェクト指向型言語の不得意な分野も指摘しておこう。
顕著な例はメモリマネージメント機能を持たず
メモリの少ない組み込みマイコンである。
ダイナミックなインスタンスの生成および消滅が困難である。
また同時に存在するインスタンスがどれだけになるか予測がつかない場合、
しばしばメモリがオーバーフローする。
このような場合手続き型言語のほうが便利であるし、オブジェクト指向言語を
手続きのグルーピングとして使用する程度の意味合いしかないのは事実である。
携帯ゲームのプログラマはC++をあまり好まない。

オブジェクト指向型言語は抽象化によるメリットが高い場合に
利用効果が上がる。一方で具体的なハードウェアを直接操作する場合、
汎用化を行うことは出来ても抽象化はあまり意味がない。

オブジェクト指向型言語の習得は修行ではない。
便利なら使えば良いし、不便なら使ってはいけないのである。
そしてこの判断が出来るかどうかは
悲しいことであるが設計者の知性のレベルに依存するのである。