プログラマは自分の好みの言語を深く愛する質だし、私は誰も傷つけたくないので、
ここで仮想的なプログラミング言語「ほげ」を使って私のポイントを説明しよう。
「ほげ」は抽象度のスペクトルのちょうど真中に位置するものとする。
最もパワフルな言語ではないけれど、Cobolや機械語よりはパワフルだ。

そして、仮想的な「ほげ」プログラマ氏は、Cobolも機械語も使わない。
もちろん機械語なんて使わない。あれはコンパイラのためのもんだ。
それにCobolだって、あれで何かをきちんと動かしたことがあるって人を知らないよ。
結局のところ、「ほげ」にある機能xが無いもんな。

このプログラマ氏がパワーのスペクトルを見下ろしている時、
彼にはそうしているという自覚がある。
「ほげ」よりも力の弱い言語は、明らかに力が弱い。
彼が慣れ親しんだ機能が無いからだ。しかし、このプログラマ氏が反対の方向に目を転じた時、
彼は自分が見上げているのだということに気付かないのだ。
彼が目にするのは、変てこりんな言語ばかり。
多分、それらは「ほげ」と同じくらいパワフルなんだろうけど、
どういうわけかふわふわしたおまけがいろいろついているんだ、
と思うだろう。彼にとっては「ほげ」で十分なのだ。
何故なら彼は「ほげ」で考えているから。