自称独身貴族の俺
朝起きて自分でコーヒーを入れて飲む。
ゴミも自分で出す。
アパートを出ると隣の奥さんが旦那と手を繋いでゴミ出しをしていた。
俺はゴミ袋をもったまた少し距離をあけて歩くようにした。
電柱の前で「じゃあね、あなた。いってらっしゃい。」「いってくるよ」と朝の挨拶。
俺はそれを横目で睨みつけ一人分のゴミを出す。

駅のホームには隣のご主人がパリッと糊のきいたスーツに身を包んでたっていた。
俺は夕べ帰って面倒なのでそこら辺においておいたシワだらけのスーツなのでちょっと離れた場所にたつ。

職場についても誰ともほとんど会話はない。
ちょっとした空いた時間には少し離れた席にいる既婚の同僚が
「今年もう小学校なんですよ」「はやいねぇ」「もうね、俺に似て生意気で生意気で」と談笑している。
同僚の中で唯一独身の俺はその会話に入れずに心の中で「仕事しろ」と毒づいて仕事を続ける。

給湯室へお茶をいれにいくと、去年はいってきたK美とT子がお茶を飲んでいた。
「そういえばさー。○課の××さんって知ってる?」
「知ってる知ってる。根暗で気持ち悪い人だよね」
「そうそう。あの人さ、自分で独身貴族だって飲み会で言ってたらしいよwww」
「げええええwどう見ても結婚できないキモ男じゃんwwww」
「しかもK美のことちょっと気があるらしいしwww」
「うそwww絶対無理wwwあれなら××さんのほうが百倍ましww」
「××さんって結婚してるじゃんw」
「うーん。そうなんだよねー。いい男ってやっぱり先に結婚しちゃうよねw」

俺は黙って給湯室から離れた。
昼飯も一人で食う。
離れた席で××とk美やT子が談笑している。
「お前ら呪われろ」心の中で呟いた。