先日勝った宝くじ、どうせ当たらないだろうと思いながらも若干の期待を込めて結果を見た。
何と一等百万円の当たりくじだった。
不意な事から百万円と言う大金を手にしてしまった。正に天にも昇る気分である。
色々とこの百万円の使い道を考えた結果、母に何かを贈りたいと思った。
両親が離婚してからもう4年経つ。俺を含めた兄弟4人は全員母に引き取られた。
母は前から仕事をしていたので何とか生活はしていけたが、裕福とは程遠い生活である。
仕事が終わり、家に帰ると次は家の中での仕事が始まる。
料理に洗濯、掃除まで。家ではいつも元気で優しい母に甘えて、情けない話だが俺達兄弟は家事も任せがちになる事が多かった。
俺達に気を使って気づかせない様にしているが、相当無理しているのだと思う。
そんな母に何か送りたい。そう思った。
何を送れば母に喜んで貰えるだろう。そんな事を考えている時ふと昔母が『犬を飼いたい』と言っていたのを思い出した。
俺は決心し、母の誕生日に百万円の犬を送る事を決めた。
そして迎えた母の誕生日、帰って来た母を迎える犬。
そしてその背中には『誕生日おめでとう、いつも本当にありがとう』という文字が書かれた紙。
母のあの時の笑顔と涙、今でも鮮明に覚えている。
こんな親孝行もありかな。