【分子生物】マイクロRNAが細胞核に輸送される分子機構を解明/東大
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0002一般人φ ★
2012/11/18(日) 00:30:57.85ID:???また、核外移行シグナルに加えて核移行シグナルにも変異を導入したところ、こうした核移行は見られず、
大部分は細胞質に局在することが確認された。この結果、TNRC6Aは、今回見出された核移行シグナルと核外移行
シグナルの両方の働きにより、核と細胞質の間を行き来する核-細胞質間輸送タンパク質であることが明らかと
なったのである。
さらに、TNRC6Aの核外移行シグナル変異体が存在する核内の点状構造体には、Agoタンパク質やmiRNAも
共局在していることも確認されたという。
画像2
TNRC6AによるmiRNAの核内輸送。GFPを融合したTNRC6Aの核外移行シグナル変異体(NES-mut)をHeLa細胞に発現させ、
in situハイブリダイゼーションでmiRNAの1つであるmiR-21を検出し、蛍光顕微鏡で観察を行った結果。
重ね合わせ(Merged)の画像において、GFP-TNRC6Aのシグナル(緑色)と、miR-21のin situハイブリダイゼーションの
シグナル(紫色)のほとんどは、両者が重なった白色のシグナルとして核内(破線で囲まれた部分)で観察されたという
http://news.mynavi.jp/news/2012/11/16/094/images/012l.jpg
このようなAgoタンパク質やmiRNAとの共局在は、Ago結合領域を欠いたTNRC6Aでは見られなかったことから、
TNRC6AはAgoとの相互作用を介してmiRNAを核内に輸送していると考えられるほか、TNRC6Aの核外移行シグナル
変異体を強制発現させると、非翻訳性核RNAとして知られているMALAT-1に対するsiRNAによるノックダウン効果が
増強されることも確認され、これらによりTNRC6Aが核内におけるRNAサイレンシングに関わっていることが
考えられるという結論に至ったという。
画像3
TNRC6Aの核-細胞質間輸送機構。TNRC6Aは核移行シグナル(NLS)により核移行し、核外移行シグナル(NES)に
よって細胞質へ搬出される。また、TNRC6AにはAgoが結合し、TNRC6Aの核内移行に伴って、miRNAを含むAgoも
核内に運ばれる。細胞質ではmiRNA-Ago-TNRC6A複合体は、標的とするmRNAの分解や翻訳抑制を引き起こす。
一方で、今回の研究から核内でもmiRNA-Ago-TNRC6A複合体は、標的RNAを抑制する作用がある可能性が示唆されたが、
その他の機能は未解明だという
http://news.mynavi.jp/photo/news/2012/11/16/094/images/013l.jpg
研究グループでは、核内miRNA複合体は、核内RNAを発現抑制する他にも、転写段階での遺伝子発現制御やRNAの
スプライシングを制御する可能性、さらにはまったく未知の機能をもつ可能性も考えられるとしており、
今後は、miRNA-Ago-TNRC6Aを最少単位とする核内複合体の機能を明らかにするために、この複合体に含まれる
他のタンパク質分子や標的とするRNAの同定を目指すとしている。
(以上本文引用ここまで)
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