大会当日OBとして応援をしていた者です。今回の大会の、母校の優勝、階段、
誤審などから10年前を思い出してしまいました。北九州の皆さん達に同情しま
す。ただ、10年前こんな先輩が居たことを覚えておいて欲しいです。ロボコン
で強い別の高専の先輩の話です。殆ど参考にならないかもしれないし、10年前
のことなので正確ではないかもしれません。また稚拙な表現で申し訳ないです。

 大会当日、東の支度部屋から西の支度部屋に行き、偵察がてらに挨拶していた
ところ、毎年操縦者としてビデオに写っていた彼が居ました。笑顔で挨拶と質問
に応えてくれた彼から強いチームの余裕を感じ取りました。

 さて、試合は進み、その強い高専が準々決勝の試合でまさかの負けを喫してい
ました。当時の私は対戦したい気持ちもありましたが、正直、強敵が居なくなっ
て良かったと胸をなでおろしたのを覚えています。彼のところだけでなく、打ち
出し型で傑作だった高専とも対決が出来なかったのは心残りでしたが、満足がい
く結果となり、この掲示板で話題にされていた表彰式も何の問題もなく進行して、
大会が終了しました。

 時が過ぎ、進学した大学に彼がいました。彼はまたロボコンに参加するため、
忙しい日々を送っていたようです。ある年の夏休み、高専の後輩達の様子を見に
一緒に行かないかというので、彼の車で連れて行ってもらいました。既に完成さ
せていて、その性能を学校開放日で見学に訪れていた中学生達に披露していたの
を見て驚いたのを覚えています。しばらくして門外不出だと分かったのですが、
ロボコン出場後にまとめた技術資料も特別に頂いたことも覚えています。

 帰りの車中、当時の全国大会の話題になり苦労話などをしていましたが、突然
それまでの笑顔を消して、淡々と準々決勝で誤審があったことを彼は語りました。
言葉にはし難いですが、彼が経験した悔しさや大会で不貞腐れもせず礼を尽くし
たことを想像しながら、彼がやってきたことの一部を何故見せてくれたのかを考
えながら、彼の気持ちが痛いほど伝わってきたのを覚えています。ただ、また笑
顔にもどって大学部門では必ず勝ってみせるという前向きな語り口に変わってい
ったことを覚えています。

 それから数ヵ月後、彼の前向きな気持ちが優勝に繋がったのか、見事優勝を成
し遂げました。