携帯電話の最新機種がネットオークションで格安で売られている。電話番号などの情報が入ってい
ない「白ロム」と呼ばれる状態の携帯端末だ。機種によっては、自分の電話番号の情報などを記録し
た手持ちのICチップを差し込むだけで使用できるため人気が高い。最新機種の白ロムが出回る裏に
は、支払いを踏み倒したり、若者らをだまして契約させたりする詐欺行為が横行している実態が浮か
んでいる。

求人やアルバイトのインターネット掲示板では、白ロム詐欺に誘い込むような書き込みが数多く見か
けられる 「新品白ロム 新製品保証書付き即発送」

大手オークションサイトに18日、発売から6日しかたっていない最新機種1台が、開始価格1円で
売り出された。販売代理店によっては機種変更すると、8万円超の値がつく商品。10人が入札し、
6日目に約4万円で落札された。昨年11月、このオークションには同じ携帯電話会社の最新機種が
発売日から10日間で計864台出品された。

広島県警は昨年11月から今年にかけて「白ロム」の不正入手にかかわっていたとして岐阜県の元紡
績工、小川雅史(24)=詐欺罪で起訴=ら6人を詐欺容疑で逮捕した。小川の自宅から、携帯端末
から抜き取ったICチップ約160枚を押収。端末を転売した後に残ったものとみられる。

まず、最新機種でも頭金0円で契約できる制度のある携帯電話会社の販売代理店で契約する。支払い
を踏み倒すと「ブラックリスト」に載って新規契約ができなくなるが、それまでの間次々と契約し、
ICチップを抜いた白ロムを転売すれば1台数万円のもうけになる――。そんな手口だった。