大学を卒業する際に「紙のファイルは全て無くそう」と思い
なんでもかんでもスキャンし,母からもらった手紙も悩んだ挙句スキャンして
捨ててしまった。一時期に大量にスキャンしすぎて「捨てていいもの・ダメなもの」の
判断の基準がマヒしていた。

先日急に母が亡くなり,スキャンした母の手紙を見て思うことは,やはり手紙ぐらい
持っておくべきだったということだ。PCの中の手紙は,そりゃ無いよりいいが,
色んなものが足りなく思える。

この手紙を手に持つことで視覚以外を通じて母と共通の体験をできたのにと思うと
非常にもったいないことをしてしまったと思う。デジタルデータはデジタルデータに過ぎない。
手紙の臭いを嗅ぎ,紙の手触りを確かめつつ,インクの染みや紙の劣化具合に年月を感じながら,
母の手紙を読みたかった。

皆さんは私と同じ失敗をなさらぬようにして下さい。それと,愛する人は突然亡くなります。
日頃の感謝を忘れずに。