・キヤノンも対オゾン性向上に力を入れてきた。

 しかし、それが生かされるのはエプソンの写真用紙より2倍以上高い
 プロフェッショナルフォトペーパーを使ったときにおいてであり、
 しかも、プロフォトペーパーはアルミナを使ったやや特殊な用紙。
 他社製の写真用紙でアルミナ使用の用紙は皆無であり、対オゾン性を
 発揮させるには純正かつ最高級の光沢写真用紙を使う必要がある。

 エプソンも対オゾン性を公式に認めているのは純正の写真用紙のみ。
 しかし、エプソンの写真用紙は廉価であり、写真用紙として一般的な
 組成の用紙でもある。それゆえ他社製用紙においても純正に近い効果が
 (オフィシャルではないにせよ)期待できる。
 また光沢以外に、半光沢やマット調の用紙も選択できる。

 こと純正光沢写真用紙を使う限りにおいては同等に追いつかれたが、
 用紙の風合いを色々と試し写真を楽しむという過程において、
 依然としてエプソンにリードがある。


・キヤノンは多くの機種で両面印刷を採用した。

 しかし、両面印刷が活きるのは文書の連続印刷時。
 もともとキヤノンプリンタは文書に強いというフレコミであり、対して
 エプソンは写真に強いのを特徴とする。とすれば、両面印刷の採用は、
 文書寄りのキヤノン潜在ユーザーにより利便性を提供するが、写真寄りの
 エプソン潜在ユーザーを奪うものではない。

 また、両面印刷時には乾きの遅い顔料黒インクを使えないため、
 文書印刷においてもメリットは限定的に過ぎない。
 現時点で、プリンタ単機能機に給紙排紙の実績・信頼性に優れる
 ストレートパスを採用しているエプソンの選択は間違っていない。


・PM-A900対MP900

 どちらも、写真対応を主眼としながら複合機に求められる機能を
 過不足なく盛り込んでいる。

 しかし、それを踏まえた上で、PM-A900は手書き合成シート、
 CD/DVDレーベルコピー機能、写真印刷と普通紙コピーの使い分けの
 しやすい2ウェイ給紙(まさに写真複合機においてこそ有用)など
 一歩進んだ機能をもつ。なぜMP900に2ウェイ給紙がないのか疑問。