キヤノンの審査打ち切り
トナーの事件で公取委

 公正取引委員会は21日、大手電気機器メーカー「キヤノン」(東京)がカラーレーザープリンター用の自社製トナーカートリッジをリサイクルできないようにし他社の参入を妨害したとして立ち入り検査した事件について、
独禁法に違反する事実がなかったと判断し審査を打ち切ったと発表した。

 立ち入り検査した事件の審査打ち切りは異例。
キヤノンは「たいへん喜ばしい。今後も順法精神にのっとり、公正な競争をしていきたい」とコメントした。

 公取委によると、キヤノンは2002−03年に6機種のプリンターを販売。
適合する自社製カートリッジはIC(集積回路)タグを搭載し、トナーの残量などをプリンター側に知らせる仕組みだった。

 公取委は昨年10月、キヤノン本社を立ち入り検査。
当初はトナーを再充てんしたリサイクル品はタグが自社製でないと認識してプリンターが作動しないとみていたが、審査の過程でプリンター側を操作すれば作動することが分かった。

 リサイクル品は純正品の半額程度で売られ、今回、問題とされた機種についても既に2業者がリサイクル品の販売を始めている。
キヤノンは8月、再生業者の団体にリサイクル品でも作動すると説明している。(共同通信)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004102100171&genre=C4&area=Z10