10円「未満」の意味がわかんないかな。生産始めの購入量が少なく一番単価が
高いころも想定して、全期間に渡るピークのときで10円に達しないのであって、
今現在のチップのコストは微々たるもの。そういう計画で導入しているので
チップの個数が主たる原因で一体型を採用していたというのはおかしい。
もともとほとんどのカラーインクジェットは一体型だったので、エプソンも
一体型だっただけに過ぎない(なぜもともと一体だったか。それは確かに
在庫費用の事も一般論として考慮にあったはず)。

多品種化は、チップリセッター対策以外の何ものでもない。新機種がでる
たび1万もするリセッター(昔のリセッターの値段)を買い替えさせることに
なれば、リセットするメリットが減るから、たびたびチップを変更した方が
純正比率向上に役に立った。また、リセッター供給業者に対しても、一回
リセッターを開発しても、チップが変わるたびにあらたにリセッターを
開発しなければならない(一度開発すれば安泰ではなく、次から次へと
開発を進めないといけない)という状況を作り出せば、リセッター業に
参入する際の障壁となった。ただこの対応は難しくて、リセッター対策を
とり純正比率があがって得られる利益と、リセッター対策にかかる費用とを
勘案して決める必要がある。いまはリセッター価格も安くなった(チップを
変えてもリセッターを変える費用が高くつかない=純正比率向上に
ダイレクトに結びつかない)し、つよインクは純正を使わせる誘因と
なるので、リセッター対策を緩めてもいいと判断して、最近は多品種化の
ペースを落としている。

いちいち構想たてて書き込んでないから、論点が整理しきれてない点は
容赦してほしいけど、要は、多品種化が生産コスト・在庫コストを
吸収して、純正比率向上・収益拡大に貢献するなら多品種化をすすめるし、
コストを吸収できないならすすめない(多品種にするスパンを長くする)
というだけ。(プラス幅)−(マイナス幅)>0 なら実行、と
いうのは当たり前(常に正しい)。ただ通常のビジネスだとマイナス幅
縮小に焦点があたっていて、在庫管理に関する意識の点が高い人がいるのは
一般的にはいいと思うよ。ところが、インクビジネスでチップが絡むと
それにより純正比率という利益にプラス効果(それも巨大な)を与える点で
一般ビジネスとまったく同じ思考をあてはめると、現実を見誤ってしまう。
その一般ビジネスと違うということを、折角なんでお伝えしようかなと
思って書き込みました。

(当然中のひとではなく、経営的な常識と業界での経験から判断して
書いている。それだけに、エプソンの考えていることがもっと高度である
可能性はある。逆に言うと、中のひとが上に書いたことくらい考慮して
いない訳がないとも思う。)