ニューイングランド・ペイトリオッツがクオーターバック(QB)キャム・ニュートンをリリースした翌日、そこには華やかなお別れセレモニーも、新人QBマック・ジョーンズへのあふれる称賛もなかった。
ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックはこれまでと同様、ニュートンをカットした理由や、いかにしてジョーンズが先発職を勝ち取ったかについて多くを語らなかった。
ニュートンにバックアップの役割を検討したか問われたベリチックHCは、「その件についてはどのプレーヤーについても、いろいろと深入りする気はない。あるがままにして、そこから進んでいく」と現地1日(水)に話している。
ニュートンの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種状況がリリースに関係したか聞かれた際、ベリチックHCははっきりとこう答えた。
「ノー。あなた方はそういう話を続けているが――私は数字を把握していないものの、それはあなた方で見られるだろうし、たくさんの情報が利用できる――、このトレーニングキャンプでワクチンを接種しながらもCOVIDの影響を受けた選手やコーチ、スタッフメンバーの数はとても多かったので、私はその点を見落としていない」
ベリチックHCのワクチンに関する質問で見過ごされているのが、リーグのCOVID-19プロトコルはワクチンを接種済みの選手に有利だという点だ。濃厚接触によって試合を逃す可能性のあるバックアップ――本人が陽性か陰性かを問わず――を擁することはベリチック的なやり方ではない。選手にとって最も素晴らしい才能の一つが、出場可能性だ。そのことはベリチックHCのメンターであるビル・パーセルズが好んで言及してきた。ワクチンを肯定するか否定するかとは関係なく、プロトコルを踏まえれば、単純にワクチンを接種していない選手は試合に出場できないリスクが大きい。
ニュートンがCOVID-19プロトコルの誤解によって5日間を失ったことが、ジョーンズの先発職獲得へのドアを開いた一面がある。ベリチックHCはニュートンのワクチン接種状況は決断に影響しなかったと語った。
「いいや。チームの他の選手でワクチンを接種していない者はいるし、おそらくリーグのすべてのチームがそうであり、われわれは最小限だろう。しかし、リーグを通じてワクチンを接種しながらもウイルスに感染した選手はかなり多かったはずだ。したがって、ワクチン接種ですべての問題が解決されるという推測は現実的ではない。今年のトレーニングキャンプで起こったことを踏まえれば、それは立証されていないと思う。それに尽きる」
NFLとNFLPA(NFL選手会)のデータによれば、ワクチンを接種していない選手のCOVID-19陽性率は接種した選手の7倍だという。
ニュートンのワクチン接種状況がリリースとは無関係だというベリチックHCの発言は驚きではない。ワクチン接種が決断に影響したという趣旨のジャクソンビル・ジャガーズHCアーバン・マイヤーの発言で嵐が巻き起こっており、各チームのコーチやGMたちはワクチン接種の影響を否定していくはずだ。
ベリチックHCはニュートンのリリースには多くの要素が関係したと指摘した。
「つまり、それはわれわれの決断だった」とベリチックHCは述べている。
NFLにおけるニュートンへの関心は高いだろう。
2015年シーズンにMVPを受賞したニュートンはペイトリオッツに移籍した昨季の15試合で先発している。
ニュートンは『Instagram(インスタグラム)』のストーリーズに「今回、自分に向けられたすべての愛とサポートに本当に感謝している。でも・・・かわいそうとは思わないでね。俺は大丈夫」とのメッセージを投稿した。
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