昨晩、理解できないほどの憎悪と卑怯さにまみれた行為により、世界が打撃を受けた。
そのとき、1人のアーティストのあたたかな平和のマークが、フランスを支援する世界規模のシンボルとなった。
このイラストは、シンプルで力強い。ピースマークとエッフェル塔が重ね合わされたこのマークは太い線で描かれており、
黒い線は白い背景の上に描かれている。一時はバンクシーによる活動なのではと考えられていたが、
作者はフランスのグラフィックデザイナーであるジャン・ジュリアンであった。このマークはパリ時間の深夜にTwitterとInstagramで投稿された。
──あなたはパリ出身ですが、いまはロンドンで活動しています。どこで、今回の襲撃事件のことを知りましたか?
いまは休暇でロンドンからも離れていて、かなり遠くにいる。
変に思うかもしれないが、もし可能ならどこにいるかをあまり明らかにしたくない。
──事件のことを聞いてから、マークをつくるまでにどれくらいの時間がかかりましたか?
1分くらい。ひざの上で、固定されていないスケッチブックに、筆とインクで描いた。
──このマークについて、何か深い考えがあったわけではないということですか?
ない。本当にない。下書きもしてない。一種の反応だったんだよ。まずいま必要な「平和」というイメージが頭をよぎった。
その後、パリのシンボルについて考えてみたら、もちろんエッフェル塔が頭に浮かびました。
それを単に繋げてみただけなんだ。ほとんど何もしていない。イラストレーターとしてというより、人間としての本能的な反応だった。
よいことだったとと思う。みんなのためのマークになった。連帯と平和を示すためのコミュニケーションツールになり使われている。使い勝手がよかったようで嬉しい。
──これほどまでに支持されたことに当惑されていることはわかります。
ただ同時に、今回のように、強さと連帯のシンボルを人々に提供することは、アーティストの使命だとは思いませんか?
それはわかる。ただ、コメント欄をみるのはすぐにやめたのだけど、
「きちんと描くくらいの時間あっただろう、あまりに殴り書きすぎる」とか、
「また、悲劇からおこぼれに与ろうとしたやつがいるのか。ずるいヤツだ」そういうコメントが目に入ってしまった。
もちろん99パーセントのコメントは肯定的だったので感謝しているのだが…。
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http://wired.jp/2015/11/16/peace-for-paris/