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中国の新型ロケット「快舟」の謎を追う
2013年10月26日(土)
9月25日、中国は突如として「快舟」と呼ばれるロケットを打ち上げた。中国の宇宙関連機関やメディアは
打ち上げ成功の事実を短く報じたのみであったが、朧げながらも見えてきたのは、極めて野心的で、そして
革新的な衛星打ち上げ機と衛星の姿であった。そしておそらく、現在米国が進める即応宇宙(Operationally
Responsive Space)計画に匹敵するシステムの開発に成功した可能性も高い。
(中略)
中国にとってもそのような衛星を持つことは有益であろうし、また災害時に即座に衛星が打ち上げられる
ということは、そのまま戦争時に――と言い換えてもまったく矛盾は生じない。中国の仮想敵国である日本
や米国はともに強力な航空機や艦艇を持っており、その制空権や制海権を突破するためには、宇宙からの
情報、とりわけリアルタイムに特定の箇所を見られるような衛星は大いに役立つであろう。
ただし断っておくが、中国が災害対策という名目を隠れ蓑に軍事衛星を開発している、などと言いたい
わけではない。四川大地震に代表されるように中国も地震大国であり、また干ばつや洪水といった災害も
頻繁に起きており、今年の夏の大洪水も記憶に新しいところだ。その対策として、専用の観測衛星を造る
ということは、結局は中国の国力の維持、発展に繋がる。またいつ起こるかを自分たちである程度決めら
れる戦争に対して備えるよりも、明日起こるかも知れない災害に備える方がよほど有益であろう。快舟一号
が軍事利用に供されるのであれば、それは快舟一号の目的の一側面、もしくはもう一つの主任務と見なす
のが適切であろう。