今回AMDが発表したKabini/Temashの最大のメリットは、低消費電力でありながら、高い処理能力を持っていることだ。
どれくらい省電力かと言えば、Temashのデュアルコア版となるA4-1200は、TDP(熱設計消費電力)と呼ばれる
PCメーカーのエンジニアが設計時に参照するピーク時の消費電力が3.9Wに抑えられている。
一般的に、TDPが4Wを切ると、システムに強制的に冷却するためのファンを取り付ける必要が無くなるとされており、
TemashのA4-1200を利用してタブレットを作れば、ファンレスで薄型のWindows8タブレットを製造することができるのだ。
かつ、Kabini/Temashは、AMDのJaguarと呼ばれるCPUを内蔵しており、非常に低消費電力だが高性能に作られている。
具体的には内部の演算器の構成を工夫することで、複雑な構成にしなくても性能が出るような設計が施されているのだ。
そもそもCPUというのは複雑にすればするほど消費電力が上がってしまうもの。そこで、Jaguarコアではそうしたことを避ける意味で、
シンプルな設計を採用して、かつ前の世代に比べて細かな改良を加えることで性能向上させることに成功しているのだ。
そしてもうひとつ見逃せない点は、Kabini/Temashに内蔵されているGPUだ。Kabini/Temashに内蔵されているのは、AMDがSea Islandsと呼んでいる2013年型GPUコアで、
昨年AMDが導入した最新のGPUデザインGCN(Graphics Core Next)に基づいたデザインになっている。
ただし、Sea Islandsでは、GCNの最初の世代となる2012年型のSouthern Islandsからは若干改良されており、パフォーマンスアップが図られている。
当初の計画では、AMDはSea Islandsを単体型GPUにも投入して、Radeon HD 8000シリーズとして発表される予定だったのだが、
様々な事情で今年は昨年型のSouthern Islandsが継続販売されている。それなのに、Kabini/TemashにはSea Islandsが惜しみなく投入されるのだが、
こうした流れからもAMDがどれくらい本気でAPUに取り組んでいるのかがわかるだろう。
こうした改良によりKabini、Temashの性能はIntelの昨年や一昨年のメインストリーム向け製品(Ivy BridgeやSandy Bridge)に匹敵するとAMDでは主張している。
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http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/145/145961/