金融派生商品を扱う金融機関などでつくる国際スワップデリバティブ協会(ISDA)は9日、ギリシャの債務削減が
「債務不履行(デフォルト)」に当たると認定した。これにより、
損失を穴埋めする保険の一種「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」の契約をしていた投資家に「保険金」が払われる。
ギリシャの債務削減要請に応じなかった一部投資家が、強制的に借金を踏み倒される結果になったため、デフォルトと判断した。
CDSを発行する金融機関が保険金の支払いによって資金不足に陥り、金融システム全体を揺るがす心配もあるが、
ISDAの幹部は、この日の電話会見で「金融市場に重大な影響があるとは思わない」との見方を示した。
2008年のリーマン・ショックでは、大量のCDSを発行していた米保険最大手のAIGが、経営危機に追い込まれた。
だが、ギリシャ国債では、同じ金融機関がCDSのかけ手と売り手を兼ねる例が数多いという。
このため、実質的に支払われる保険金は最大32億ドル(約2600億円)で、ギリシャ国債の発行残高の1%程度にすぎない。
さらに今回は、焦げ付く債務が元本で5割程度なので、保険金の支払いも一部にとどまる見通しだ。
http://www.asahi.com/business/update/0310/TKY201203100141.html