第41節 ゾルゲとしての現存在の存在


 1.現存在の基礎的存在論的諸性格は、実存性、現事実性、頽落存在である。

   不安は情態性 Befindlichkeit として、世界内存在の一つの仕方である。
   自己不安 Sichangsten は被投的世界内存在であり、
   不安の<ため Worum>は世界内存在可能である。


 2.現存在とは、己の存在においてこの存在に関わりゆく存在である。

   最自己的存在可能へ自己を投案することは了解作用である。

   最自己的存在可能である「への存在 Sein zum」は、存在論的には
   己の存在において、そのつどすでに己に先立っている vorweg ということである。das Eich-vorweg-sein




 3.世界内存在には、しかしそのつどすでに「世界の中へ」投げ込まれてある
   ということが属する。それは不安において根源的具体的に示されている。

   世界性を構成する有意義性の指示連関(Um-zu,wozu)は現存在のWorumwillenに、
<根拠づけられて festgemacht>いる。それは眼前する客体と主体とのつながりではない。

   このつながり Verklammerun は、現存在の体制 Verfassung 全体の現象的表現である。

   現存在の全体性は、「既に..内に在ることにおいて自己に先立つ、既在的自己予在 Sich-worweg-im-schon-sein-in..」

   言い換えるならば、実存すること Existieren はいつも事実的である。実存性 Existenzialitat は、本質的に事実性 Faktizitat を通して規定されている。