荻原浩の「なかよし小鳩組」っていう小説で、
潰れそうな広告制作会社が、ヤクザからの依頼を誤って引き受けてしまって、
仕方なくその小鳩組を宣伝しなきゃならんことになるんだ。

しかし当然、テレビなんかでヤクザのCMなんて流せない。
だがヤツらは「全国放送で契約どおりの時間、宣伝をしろ」と脅してくる。

で、苦肉の策として彼らがやったのが、
「小鳩組のマークをつけたウエアを着て、マラソン大会に出場する」ってやつ。

数区間だけど、トップ走者と並んで全力疾走。
これで約束を果たすんだ。

箱根駅伝は無理だけど、登録すれば誰でも参加できるマラソン大会なんてたくさんある。
中継ありのやつも。

そこで『花王は反日企業!!』『フジは韓流ゴリ押しやめろ!!』
などと書いたウエアを着て、数区間だけでもいいからトップと並んで走るんだ。

人数がそれなりの数いれば、へばったら次のヤツと入れ替わって、
全区間でもトップと並んで走れる。

すると、お茶の間には常にそのメッセージが映され続けるというわけ。

これ結構面白いと思うんだが。