それが、今までずっと発表できないで隠していたと言うことは政府にとって非常に困るデータになっていた、
つまり、後述するように国民がパニックになるほどの高放射線量がすでに周囲に拡散されていたからだと推測できるのである。

となれば、政府がパニックを危惧するとは逆に、国民の健康と安全のために速やかにSPEEDIの放射線量拡散図を
国民に公表して対策を示していなければならないはずだ。というより法令で政府はSPEEDIの情報を国民に公表しなければならなかったのである。

後に民主党の川内博史議員は「政府が法令に違反してSPEEDIの情報を故意に隠して、
住民に無用な放射線被爆をさせたり、健康被害を与えたとするなら重大な政治犯罪になるのではないか」と
政府に注言をしている。さらに、川内氏はマスメディアに対しても、この件に関しもっと徹底的に政府の責任を検証すべきだと忠告している。

では何故、政府は法令違反してまでもSPEEDIの情報を隠し、マスコミはそれを追求しなかったのか!?

それは政・官・財・学・マスコミが一体となって原発の”安全神話“を作り出し、
地震や津波の危険性がある場所に次々と原発を建設してきてしまったことや、
日本の総電力の50%をこれから原子力発電でまかなおうとして政府が推進している最中に
550ガルの地震規模で原子炉の設備が壊れて周辺に放射能を撒き散らしてしまった事を国民に知らせたくなかったことなどが理由に挙げられるだろう。