■対中デモ報じず

 メディアにかかわる今年の話題の一つに、10月2日、東京・渋谷で約2700人(警察発表)が参加して行われた
大規模な対中国抗議デモを、ロイターなどの海外メディアが報じ、日本のマスコミが一切報道しなかったことがある。

 中国国内での対日デモは報じるマスコミが、国内デモを報じなかったことに対し、批判の声が出た。

 報じたロイター映像部門の東京責任者、オリビエ・ファーブル氏は「私たちは政治信条を問わず、
左右両翼を取材する」と話す。「われわれには、人種隔離と闘った南アフリカのネルソン・マンデラ氏を、
かつてテロリストと呼んだ苦い教訓がある。報道は政治信条でレッテル貼りをすべきではない」

 中東プレステレビのマイケル・ペン氏も「100人なら運動家だけだが、これだけ大規模なデモは新しい動きだ」とし、
「日本は政治信条が取材を妨げた。民主主義にはメディアの中立な取材が必要だ」と語る。

 デモは全国7都市で行われ、2度目以降は本紙を含めマスコミも報じたが、注目度は海外の方が高い。デモの主催側は
「海外メディアは先入観がなく社会現象をまっすぐ見ている。ネットで双方向の時代、日本のメディアも変わるのでは」と話す。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/media/101228/med1012280725000-n3.htm