>>739
アホウドリというかドードー鳥状態・・・?
ttp://book.geocities.jp/nishio_nitiroku/tui11.html
(前略)
モーリシャス島は深い森林につつまれ、木の実が豊富で、外敵もなく、ドードーの生
存にはこのうえもない安楽な環境であった。樹木の下にいれば食べ物は自然に上から
落ちてくる。空を飛ぶ必要がない。翼は次第に退化した。オランダ人が来たときにこ
の鳥は人間に襲いかかり、それなりに攻撃的であった。けれども次第に森林の内部を
追われ、百年の後には、海岸の一角に追いつめれて生存し、やがて絶滅した。人間が
直接手をかけたからではないらしい。人間が持ちこんだ豚や羊が彼らの天敵になった
ためらしい。それも直かに天敵が彼らを襲撃したためではないらしい。

ドードーは空を飛べない鳥になっていたので、排卵と孵化は安全な樹木の上でおこな
われずに、地上の草の上に露出されていた。外敵のない環境に、完全に無防備な生存
形態にまで退化していたのである。卵も雛も外から来た豚には恰好の餌食だった。

こうして、生態系の一角が崩れただけで、数百万年以上も安全かつ平和に暮らしてい
た島の一生物があっという間に滅びてしまった。

日本もまた島国である。縄文以来、深い森林につつまれ、木の実が多く、水は豊富
で、争いも少なく、大動乱の時期はわずかに弥生期と戦国時代の二度しかない。個々
人には防衛意識もあり、外からの圧力にはそれなりに攻撃的なのだが、民族全体とし
ては、組織的警戒心に乏しい、完全に無防備な生存形態にまで退化してしまっていな
いか。空を飛べなくなった鳥が迂闊に草の上に排卵し、雛を孵化するのと同じよう
な、生態系を一変させる陥し穴に、日本民族はすでに、誰も気づかぬうちに、思いも
かけず填まってしまっているのではないか。

この広い地球上に民族の興亡の歴史は繰り返され、一民族の消滅ということも、決し
て珍しくない。島国から人間が消えるのではない。住民は存続する。しかし人種混淆
し、大陸に呑みこまれ、日本という民族と民族文化がすっかり姿を消してしまうとい
うことは、歴史の経験則から十分に起こり得ることなのである。