本題はここからです。NHKの構造的な無責任体質について。

民放では、外部制作会社に取材や番組制作を「丸投げ」している構造である
ことは皆さんご存知のとおりです。そういう場合、もちろん最終的なチェック
責任は元の放送局にありますが、取材や編集については「外部制作会社のやった
こと」とある程度言い逃れをすることができます。

NHKでは、取材や製作・編集の末端に至るまで、すべての工程をNHKに所属する
「従業員」が手がけているそうです。ということはつまり、「外の人間が
やりました」という言い逃れが一切できないということ。

のはずなのですが、正職員なのはある程度の地位までで、そこから下の末端実
作業組はすべて契約従業員やアルバイトなのだそうです。つまり末端の実務
レベルでは「現場を知る」人間がすぐに入れ替わってしまってしまう、と。

更に、民放では製作現場の正社員は、まずADから始まります。悲話に事欠かない
つらい仕事ですが、NHKの製作の正職員は、このADを経験せず、いきなりディレ
クター職の地位から始まる、と。だから現場の苦労をろくに知らずにプロデュ
ーサーになり、ひどいときには取材にも行かずにただ指示だけを出して番組を
作り、昇進していくとのこと。

番組内容についても、自分の意思を持たず、上層部のどこからか流れて来た
判断や指示を「(上からこう言われたから)ここの部分差し替え編集しておいて」
と、ただ末端の製作現場に指示を投げるだけだそうです。その編集箇所が、
事前の自分の指示で数日間作業によって作られた部分であろうとお構いなし。
製作現場では盲目的にその指示に従い、必死に徹夜でも何でもして納期に間に
合わせる。その繰り返しだそうです。

(また続く)