フリーチベット運動が今ひとつ盛り上がらないのは、四川大地震の影響もあるけど、
以下のような理由が考えられる

1つは、右派と左派の中国と人権に対する主張の「ねじれ現象」によるもの。
つまり、右派は声高に中国批判をし、漢民族がチベットから出て行くよう求めるが、
チベット人に対する人権改善は求めない。
そして左派は、チベット人の人権を叫ぶが、中国に配慮して、解放までは求めない。
その結果が、「フリーチベット」という、具体的に何を要求しているのか分からない
スローガンを叫ぶ結果になり、一般人に対する訴求力も低くなってしまっている。

そしてもう1つは、昔からチベット問題に関心があり、ダライラマを支持している
グループと、3月の暴動をテレビで見て、初めてチベット問題を知った「ニワカ」
グループとの意見の相違である。
ご存知の通り、3月の暴動や、世界各地で起こった聖火リレーの妨害は、
「チベット独立派」が起こしたもので、ダライラマはむしろ自制を求めていた。
世界各地の聖火リレーで、誰もダライラマの肖像を掲げていなかったのはそのためである。

2ちゃんねらーもほとんどは「ニワカ」であって、「チベット独立派」が仕組んだ
聖火リレーの妨害に加担したグループだろうが、つまりダライラマは2ちゃんねらーを
支持していない。警察を使ってチベット旗を排除させたのは、福田首相ではなく、
そもそもダライラマ自身だったのである。

イデオロギーや、チベットの内情も分からず、ただテレビを見て感化されただけの
「ニワカ」は、自分でも何のために「フリーチベット」を叫んでいるのか分からなくなり、
熱が冷めるにつれて崩壊して行くであろう。