インターネット時代の危機管理とは、徹底的に情報をオープンにし、
発生経緯から事後対応の些細なことまですべてまとめて表に出してしまうこと。
ネットという冷酷で、しかし信頼の高い世界では、「内輪だから」「頑張っているんだから」という理由では、
誰も許してはくれない。徹底した情報開示こそが、この信頼世界で生きていく術なのだ。
「情報を出すと2ちゃんねるに対する燃料投下になり、スレッドがまた伸びてしまう」という
FTNの考え方は、短期的な視点に立てば、決して間違いではない。
マーケティング業界でも、ブログ炎上対策のひとつとして「余計な燃料投下は止めておこう」
といったことがよく言われている。だが一般的に言われている「燃料」というのは、
いったい何を指しているのかということを、もう一度考えてみてほしい。
 一般にブログ炎上対策で言われる「燃料投下」は、無駄な反論やコメント削除などのことを指している。
きちんとした説明や情報開示は「燃料投下」とは呼ばない。
たとえば船場吉兆のように、あとから「実はこれもやってました」「あれもやってました」と実態が少しずつばれてしまい、
どんどんひどい実情が明らかになっていくことも「燃料投下」と呼ばれるようになってきている。
ここまで定義が拡大しているとしても、
「きちんと情報を全面的に公開すること」「当事者が自分の言葉で率直に気持ちを語ること」は、
予想もしなかったようなさまざまな波紋を投げかけるかもしれないが、
しかし決して「燃料投下」とは呼ばれるようなネガティブな行為ではない。