むかしむかし金持ち村と貧乏村がありました。
貧乏村の村長さんはいつも金持ち村の悪口を言っていましたが
実は金持ち村の美人の娘っ子や、村で取れるイチゴやメロンが大好きでした。
そんなある日、貧乏村の村長さんは一計を案じました。
「私の村の寄り合いに誰でも入れるようにしよう。」
そう言うと貧乏村の寄り合い会議にほかの村の者でも入れるように
しました。けれど結局貧乏村の寄り合いには何も面白い物が無いので
誰も喜びません。しかし貧乏村の村長はその寄り合いに偶然親戚だった
金持ち村の村民数人を混ぜることに成功したのです。
数日後、貧乏村の村長は金持ち村の村長さんに言いました。
「オラの村の寄り合いには誰でも入れる、だから対等にあんたの村の
寄り合いにも誰でも入れるようにするんじゃ。」
裕福な金持ち村の村長さんはいままで悪い人に出会ったことが無い人
だったので、ついうっかり対等という言葉にだまされて寄り合いに誰でも
いれるようにしてしまったのです。
その途端、貧乏村から大量の村民がやってきて、裕福村のイチゴやメロン
を根こそぎ貧乏村の物にしてしまう取り決めがつぎつぎ採用されたのです。
そのときになって、裕福村の村長さんは、「対等なんかじゃなかった。」
と気づいたのも後の祭り、貧乏村と裕福村は最後にひとつの村に合併
してしまったのです。そして貧乏村の村長さんが最初の村長になった
ということです。
めでたしめでたし。