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須賀川 柔道事故で意識不明の生徒 あす大阪へ修学旅行 空港、航空会社が支援 担架で飛行機へ
(福島民友11月13日 社会面)

須賀川市の須賀川一中で2003(平成15)年10月、柔道部の練習中に頭を強打し意識不明と
なっている女子生徒(17)=郡山養護学校高等部2年=が、14日から16日まで大阪を
訪れる修学旅行に参加する。
中学1年で事故に遭ったため、初の修学旅行。福島発の定期便で大阪へ向かうが、飛行機に乗るのも
初めての体験となる。
「今回のチャンスを逃すと、一生旅行に行けないかもしれない。同年代の子どもたちと同じ経験を
させたい」と願う両親の思いを受け、学校や空港、航空会社が手を携え、実現にこぎ着けた。
修学旅行には生徒14人と教員、保護者が参加。大阪では通天閣、ユニバーサルスタジオジャパン
(USJ)、水族館を見学する。両親の決断を後押ししたのは、学校からの心強い支援の申し出だった。
1月には両親がUSJを訪れ、車いすの女子生徒でも問題がないかどうか、施設の状況を確かめた。
楽しめるアトラクションはわずかだったが「友達と施設を散策し、楽しい雰囲気を感じてほしい」と
参加への思いを強くした。
参加に向けては飛行機への搭乗が最大の壁となった。搭乗許可を得るため、福島空港で航空機を使った
シミュレーションを行い、女子生徒を担架で運び、機内ではストレッチャーに寝かせることで問題を
乗り越えた。
修学旅行にはヘルパー資格を持つ母親とホームヘルパー2人も同行する。母親は女子生徒の枕元で
旅行のしおりをめくり、優しく語り掛ける。「もうすぐみんなと一緒に大阪に行けるよ」。多くの
人たちの温かい思いに支えられ、出発の時を迎える。