★現象学的天皇必要論 (執筆中著書仮題) 抜粋★
 
 天皇の必要性を説くと、すぐに 『こいつは「右翼」である』 とか 『左翼の「天皇不要論」のアンチテーゼである』 といった捉え方をする方が多いが、
最初にその様な色眼鏡をかけてしまうことは、『天皇必要論(正確には皇室制度必要論)』 の主旨を把握する上で著しい障害となるので注意して戴きたい。
 つまり、左翼でも右翼でもないニュートラルな日本人一般を対象とした中庸なる 『天皇必要論(正確には皇室制度必要論)』 というものが存在するのである。
 したがって、正確に申し上げれば、私が述べる『天皇必要論(正確には皇室制度必要論)』の主旨は
狭義には 『日本人の為の天皇必要論(正確には皇室制度必要論)を説かんとするもの』 であり、
広義には 『天皇を戴く国家体制が、広く国家体制の恒久的維持存続を願う一般論の観点からも 《他の国家体制、例えば大統領制などよりも進歩した、人類史上最も優れ・進化した国家形態》である』 という事に言及せんとするものなのである。
 
 言うまでも無く、『天皇の必要性』 に関する理屈には、『天皇』 の肯定的利用を画策する「右翼」の「天皇の権威を利用した神憑り的な国体論」や
否定的な利用を画策する「左翼」の、現象(存在という現象)の一面しか見ない「唯物論的天皇不要論」がある
しかし、これら「右翼」「左翼」の主張に見られる 『皇室制度』 に対する認識は、実は、ともに自らに資することを目的とする尤もらしい偽論なのである。
 右翼も左翼もその本性は天皇の権威を肯定的(右翼)あるいは否定的(左翼)に利用する事により社会を混乱させ現体制の安定を破壊し 、その混乱に乗じて自らの恣意的目的を達せんとする極めて利己的なものであり、
その本質において全く同じ穴のムジナであることを胆にめいじていただきたい。
・・・つづく