子供の頃の僕は
自分には無限の可能性が秘められていると信じていた
輝く未来を想像する事に疑問を抱かなかった
立派な大人になる事に疑いを持たなかった
やがて中学生になり
高校生になり
僕はのび太くんじゃないという事に気付いた
隣りにはドラえもんはいなかったし
クラスにはしずかちゃんもジャイアンもスネ夫もいなかった
明るい未来しか無かったはずの僕の前には
もう何も無かった
僕は今を生きる事に精一杯で
子供の頃の僕の夢さえ忘れてしまっていた

ねぇドラえもん
僕は明日、30になるよ