無線板からきますた。

いろいろ読ませていただきましたが、残念ながら UHF テレビ送信は
諦めた方がいいと思います。

問題はその出力です。出力には三つの事情がかかわっていて、

一つ目は、以前ミニFMが流行った頃はFMラジオなら合法的に500mは
飛ばせたんですが、現在は法規制が強化されていて、到達距離は
もはや 30〜50m 前後しかないということがあります。

二つ目は「UHF帯」だということです。FMラジオ放送のあるVHF帯以
下の周波数では現在の規制下は、アンテナから3m地点で500μV/m
出せるのですが、UHF帯に突入する 322MHz を境にたったの 35μV/m
しか合法的には出せなくなります。この電界強度は、ミニ FM のたっ
たの 7% です。

ここはよく誤解される所で、世に出回っている UHF 映像トランス
ミッターの多くが 500μV/m(@3m) を使って設計されています。(後述の
事情も合わせて計算すると、この場合到達距離は 4m 前後になる)
当然そのような機械を使うと電波法に違反します。

三つ目は「TV放送」だということです。受信難の地域に住んだことの
ある人なら経験があるでしょうが、FMで送信されているテレビの
音声ははっきり聞こえるのに画面はざら付いた画像のまま、つまり
映像の電波が音声の電波より弱いように見えるという現象があります。

これは、映像を送るためには電波の幅がFM音声に比べて60倍程度必要に
なるため、同じ電力で送信すると、その強度は60倍に薄められてしまい、
同等の電波の質を得るためには 60 倍は強度が必要という事情がある
ためです。

これらの事情を勘案すると、到達距離は
30×(35÷500)÷√60 = 0.27(m)
アンテナ線で直接テレビとつなげるには十分でしょうが、空間を伝播
させるだけの能力は(法の範囲内では)持たせられないかと。

# なお、計算は概算です。桁が分かる程度の精度と考えてください。