おいしい穀物を作っている農家は高い値段で自分の作物が売れて
満足していたんですが、そうではない穀物を作っている農家は
同じ穀物なのに自分たちだけ安く買い叩かれちゃうし、卸には
中間搾取されちゃうので不公平だ!と憤りました。感情としてはまあ当然でしょう。

今、おいしくない穀物を作っている農家が政府に詰めより、
卸が穀物を扱うことを禁止させました。おいしい穀物を作っている農家は我関せずです。
おいしくない穀物を作っている農家は『農業従事者の勝利!』『搾取卸の撲滅達成!』
と当初は大喜びでした。ところが、しばらく経つとどうも様子がおかしいようです、
あれほどまでに喜んでいた農家の人はみんな揃ってなぜか暗い顔をしています。
卸がいなくなったのでみんな醸造業者に直接売り込みに行ったのですが、業者は
『高い』、『品質保証書を用意しろ』から始まり
『同じ品質のをその10倍。来週までに用意してね?』だの
『半年分ほど掛売りにしてもらえない?』だの『モロコシとジャガイモも一緒じゃなきゃ買わないよん』
『もし同じ質・同じ量を同じ価格で来期も納入できないなら違約金取るよ』
と無理難題を押し付けてきます。そして二言目には
『それが無理いならうちは安物のお酒から手を引くから別にいいや』です。
残念ながら、安物のお酒は買い手市場なので原材料のコスト上昇は最終価格に転嫁できないのです。
こまったみんなが農協で一括して買い取ってもらうことで
解決しようとしますが自分たちが作った法律のせいでそれもできません。

結局彼らは自分たちが作った穀物を捨てるような値段で家畜用の飼料にしたり、
工業用アルコールの材料として売り払わざる負えなくなってしまいました。
あ、でも全員じゃないですよ?2割ぐらいかな?必死の努力と売り込みで前よりも
高い値段で買ってもらえるようになった農家もいます。きっと何もしなくても
卸に買ってもらえる、という余裕が無くなったからからでしょう。
でもその分努力しちゃいましたけどね^^